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仮操業

マジック・ジョンソン2

 どうでもいい話だが、僕に少しでもピアノの才能があれば、
 バスケはしてなかったように思う。

 高校の同学年に、全国コンクールで上位に入るような
 ピアノ弾きの女の子がいて、
 彼女が体育の時間にバレーボールでもしようものなら、
 突き指でもしないかと皆ドキドキだった。
 
 僕はその様子を微妙な気持ちで見ていた。
 (最近、彼女が本職のピアニストになっているのを新聞で知った。)

 僕とバスケとの蜜月時代は高校の途中までだった。、
 その後僕は、けっこう深刻な懐疑地獄に陥った。

 なぜあっちのネットにボールを入れるのが正しくて、
 こっちのネットに入れてはいけないのかよくわからない。
 得点、と呼ばれる数値を大きくすることに
 なぜ皆が一喜一憂しているのかよくわからない。
 (↑この辺、こないだ読んだ中島義道の影響か)
 3年になる頃には部活に行くのがしんどくなってしまった。
 
 それでもマジックジョンソンは今でも好き。
 彼のプレイと笑顔には、確かに人を勇気付ける力があった。
by tundok | 2004-05-14 23:00 | 未投稿短歌