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仮操業

↓つづき

 とか書いていると、どうしても「これはモテないヒガミではないのか」とか思ってしまうのが、恋愛について語ることの困難である。

 宮台真司が、恋愛に対する幻想を解除するために「野獣化計画」というのを立て、あらゆる女性とセックスしたらしい。
 それをやってしまった宮台もまあすごいが、それ以上に、あの聡明な宮台にしてそこまでしなければ解除できない幻想である、というのがすごい。

 20歳位の頃、友達と2人で飲んでいて、彼は「モテない」ということを非常に気に病んでいた。
 んで、「母親に愛されない場合、往々にしてまっとうに成長できないだろう?この年で女に愛されないということは、それと同じ様にどこか歪んでしまうのではないだろうか」
 というようなことを言いながら本気で悩んでいた。
 恋愛イデオロギー恐るべし、と思う。

 内田樹によると、あらゆる思想は期間限定のものであり、マルクス主義やフェミニズムというのはその歴史的役割を終えたらしい。
 しかし恋愛を賛美するという思想はまだまだ強固なものに思える。
 そしてマルクス主義やフェミニズム同様、反論が不可能なんである。
 「そういうことを言うのは恋愛の良さをまだ知らないからでしょう?」ということになる。
 やっかいなことだ。
by tundok | 2004-10-12 01:27