仮操業

かなしみ6

飲み込んだこの悲しみであと三日くらいは生きていられるだろう(辻郎)

白黒のマークシートのようにしか答えを探せなくてかなしい(辻郎)

気弱さを気難しさのせいにして誰にも相手にされずかなしい(辻郎)

焦っても焦ってもなお言われそうで怖いんだよ「お前、偽者」 
                 ↓
悲しみも焦りでさえも他人からは偽物に見えそうでこわいよ(辻郎)

我が強いなんて自分で言いながら他人の言葉を喋ってかなしい(辻郎)

県外が国外とほぼ同じ意味 東北人ですこしかなしい

道端にひっそりと咲くたんぽぽは遠い花火のようでかなしい

交差点悲しみだけが行き過ぎて誰も渡らず今は真夜中
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# by tundok | 2004-04-17 02:13 | 投稿済短歌

かなしみ5

気がつけば誰より早い誕生日 四月生まれはすこし悲しい(辻郎)

ゴールデンウィーク外れの誕生日 五月生まれもすこし悲しい

梅雨どきのじめじめした日誕生日 六月生まれすこし悲しい

梅雨明けは抜ける青空遠い空 七月生まれすこし悲しい

八月の夏草匂い蝉の声 思い出見てるようで悲しい

暑いのはもういいってば 風呂上り缶ビール開け九月悲しむ

十月はだれのものでもありがちでありふれていてすこし悲しい

枯葉舞う十一月の誕生日 ローソクの火で落ち葉焚きつつ

十二月わたしの歌は銃に勝つ んなわけないとすこし悲しむ

1月は死と再生の季節です 再生してもやっぱり私

色彩がサインカーブで降りてくる エッジの音がすこし悲しい(←2月)

皆よりも背が小さくて頼りない3月生まれはすこし悲しい


四月の短歌を作ったついでに他の月のも作りましたが、
息切れしました、つかれた。
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# by tundok | 2004-04-17 00:53 | 未投稿短歌

かなしみ4

ニーチェとかヴィトゲンシュタインハイデガー知らないことばかりでかなしい(辻郎)

二十歳前後の頃、竹田青嗣さんとか西研さんの本を読んでは、
「哲学すげえ」と思って、でも岩波文庫とかで
翻訳を読むと全然わからなくて、
また入門書読んで、翻訳書読んでわからなくて、…
というのを繰り返していた。

結局今ももちろんよくわかってない。
多分僕には論理を長々と追っていく体力が欠けている。
でも、わからなさにぶつかれた、というのは良かったのかもしれない。
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# by tundok | 2004-04-17 00:34 | 未投稿短歌

かなしみ3

悲しみの短歌が枡野浩一にコメントされてとても嬉しい(辻郎)

呼び捨てになってしまってごめんなさい。

この声が無限に届けられそうな澄みきった青空でかなしい
にコメントしていただきました。

山頭火の、わけいっても わけいっても 青い山
を思い出しながらつくりました。

というか、「青い山」ではなくて「青い空」だとずっと思っていました。
さっき、漢字で書くところが分からなくて
検索してみたら「山」だったのでびっくりした。
教科書で読んだきりだもんなー。
でも「青い空」の方が僕としてはしっくりくるんですが、どうでしょうか。

ちなみに冒頭の短歌は、
悲しみの歌がマスノのコメントに取り上げれられてとても嬉しい
を直しました。
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# by tundok | 2004-04-17 00:02 | 投稿済短歌

かなしみ2

この声が無限に届けられそうな澄みきった青空でかなしい(辻郎) 

コミュニケーションの仕方がわからずに毎日右往左往で悲しい

音跳びのCDずっと繰り返し この日常のようでかなしい

夏傘はどんなにUVカットでもカナシサに似てすこしかなしい

悲しさを小銭のように集めたらお札のように軽くなるかも

つまさきが少しやぶれているように悲しくなっていたい日もある

青緑黄色オレンジ赤ぐんじょう悲しみの色十人十色
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# by tundok | 2004-04-12 18:24 | 投稿済短歌

かなしみ

悲しみを地べたへ広げ引き裂いて両手を合わせ荒縄にする(辻郎)

悲しみの羊数えて27年 あと何匹で眠るのだろう(辻郎)

「何のため?」問い続けては疲れはて深夜に1人叫ぶ「哀号!」(辻郎)

悲しみは多分誰かに伝わっている 咥えタバコの煙は狼煙(のろし)(辻郎)

真四角の透明箱に入れられて一歩も出られなくて悲しい(辻郎)

ありふれたテレビドラマのようにしかあなたを愛せなくて悲しい(辻郎)
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# by tundok | 2004-04-10 22:25 | 投稿済短歌