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仮操業

ひさびさすぎる更新

東京にいます。

五月のミクシー日記から転載↓


「接続済」

工事に立ち会わないとインターネットってできないんだっけ、
と思い込んでいて、しかしふとコードをつないでみたら接続できた。
あらまあ。
そういえば転居の届けは向こうでしたんだよな。
もと暗し。



近くにそこそこの規模の書店がある、というだけで
ほとんど理想の生活だ。
それほど高望みだとも思えないのだけど、秋田ではついに得られなかった生活。
(去る直前の半年くらいの間に書店はできたが、ごめんちょっと遅かった)
そのぶん図書館にはよく通っていたけど、図書館は書店の代わりにはならない。
書店の本がサシミだとしたら、図書館の本は保存食だと思う。



椎名誠が千葉から東京に出てきたときに、
「東京」という街がどこまで行ってもいっこうに終わらない、ことに驚いていたな。とか、
村上春樹は引越し当初の何もない部屋で翻訳小説を読んでいたんだっけ。
とか、思い出す。
僕はもう、そう言えば椎名誠が、とか、そう言えば村上春樹が、(中島らもが、枡野浩一が、……)といった想起なしに風景を見ることができない。
そうでない自分を想像できない。
恐るべき一回性。
海を見たらサザンを口ずさむのだろう。

わりと近くに木村晋介弁護士事務所を見つけて、おお。と思う。
椎名誠らと共同生活を始めた時に、段ボール箱を持ってきて司法試験の勉強机にしたんだっけ。

千葉には以前、3年ばかり住んでいたことがあったのだけど、
千葉は千葉でそれなりに完結していて、それほど東京に出てくるわけでもなかった。
東京に住んでみたら、何となく「懐かしい」感じもあって、
それは本で読んだ知識だけれども。

高校生の頃、椎名誠らの共同生活の話を、自分のはるか未来の生活のように思って読んだ。
いつの間にか、当時の彼らの年齢を上回ってしまった。
30過ぎて東京に出てきた。

結局ある程度は仕事漬けにならざるを得ないので、場所はどこでもたいして変わらんかったかもな、とか今さらながら思う。
この先どうなるかわからんが、地道にやります。他に選択肢はないのだ。
by tundok | 2008-08-03 08:15